Classic Paipo / 小浜城床板古材×陶磁器

” Classic Paipo ”

施主 :大黒氏
材  :欅 (若狭・小浜城床古材)
陶磁器:梅田純一
染  :庄司拓也
縫  :林由井
漆  :堤卓也
台座 :那須直也 
総括 :田中宗豊
2024年新調

2018年のある日、
「見せたいものがあるから今から来れないか?」
と、磁器作家の”梅さん”こと、故・梅田純一先生から呼び出しがあった。

すぐ行きます、と返事をして、梅さんの工房がある旧・杭ノ瀬小学校の杭ノ瀬独学舎に行くと、「こっちに来て」、と言われ、階段の踊り場に案内された。

そこに横たわっていたのは、大きな一枚ものの欅の板材であった。

聞くと、明治時代に解体された、若狭・小浜城の床板だった材だと言う。

梅さんが宍喰に移住してくる前に、滋賀に窯を構えていた時代に、京都の骨董屋で出合い、一目惚れして購入したものだと言う。

そして、滋賀から宍喰に移住する際にバンの屋根に乗せてきて、この踊り場に置いてから30年以上、一歩も動いていない、と言う。

「これで、何作れる?」

と、突然の質問をされて、咄嗟に返答したのが、

「僕はサーフボードの作り手やから、サーフボードでしょうね、、」

と、返すと、

「じゃあ、やる」

と、梅さんは即答。

びっくりした僕は、
「ちょっと待ってください、これだけのモノを扱うには勉強が必要やから、準備できたら必ず取りに来ますので」と返し、2年後に取りに行った。

2020年、心の準備ができた僕は梅さんの工房兼自宅に材を引き取りに行った。梅さんに大きな宿題を出された僕は、少し抗って、「梅さんとコラボレーションのボードにしたい」と懇願し、はじめは断ってきた梅さんを押し切り、梅さんの磁器をはめ込んだアートボードにする、という事になった。

まずは、大切なイメージ共有。

以前に、海陽町に寄贈したボードがリビエラ宍喰に展示されているので、
どんな感じになるかを確かめに行った。
現在は、このボードにも梅さんの陶磁器が埋め込まれています。

作品の絵付け作業をする前に、サインを入れてくれ、という事で、
サインを掘らせていただきました。

この頃は、宍喰八幡神社の老朽化問題に取り組んでいるころで、
まずは井戸を掘ってみることになり、お手伝いすることになった。
そこには梅さんの姿もあり、今回の作品の施主となる大黒氏が積極的に取り組んでいた。

そういった背景から、床の間に飾るサイズのサーフボードを作ることになり、
Paipoになることが決まった。
陶磁器を埋め込む配置は、宍喰祇園神社の本殿から見た、
夫婦楠の配置を参考にしている。

作品を作ることになった時のメモ書き。

僕の工房、ファンサーフファクトリーに持ち込まれた材。

試しに、角を鉋で削ってみると、美しい木目が現れた。

シェイピングコンセプトは、僕が愛用しているPaipoを参考にした。

施主さんも決まり、コンセプトやデザイン、関わっていただく職人さんたちも決まり、いざ製作にはいると、ことごとく作業を中断しなくてならないような出来事が重なり、時期をずらし、また製作に入ると、またもや製作を中断しなくてはならない、、、といった出来事が重なりに重なり、必然的に約4年の時をかけなくてはならない出来事が続いた。

そんな中、作業を再開するきっかけを作ってくれたのがSam Yoon氏の来日だった。
以前から交流が深く、一緒に仕事ができれば良いね、と話し合っていたのだが、それが実現することになり、6本のサーフボードを製作することになったのだ。
Samがシェイプをしたボードを、僕がグラッシングを施す、といった内容で、共作が実現したのだった。

Samの存在にインスパイアされた僕は、

「今しかない!!」
と、Paipoのシェイプを再開した。

作業中、Samが刻む軽快なリズムの隣で、Paipoをシェイプ。
お互いの作業音が、まるで会話をしているような不思議な空間に包まれた。

こうして、シェイプを終えたボードに陶磁器を埋め込む掘り込みを施し、
いよいよ漆塗りを担当していただく堤氏のもとにPaipoを託した。

入魂の塗りを施す堤氏。

そして漆が硬化してから、陶磁器をはめ込んで接着し、隙間の部分には”サビ”と呼ばれる、漆と砥の粉を練り合わせたものを使用しました。

台座は伊勢神宮神楽殿の古材を使用して那須直也氏が製作。
生地の染めは、庄司拓也氏が宍喰八坂神社の泥染めと藍染めをグラデーション。
縫いは宍喰の大ベテラン、林由井氏に施していただきました。

製作をはじめてから4年の歳月を要したPaipoを、
2024年11月大安吉日
施主様に納めることができました。

製作期間中、本当にいろいろな出来事がありました。
中でも、梅さんが他界してしまったことは大きな出来事でした。

モノ創りについて、その心構えなどを良くお話してくれた梅さん。

人々の心の安らぎと、平和の想いを込めた梅さんの作品。
その想いに、ご一緒できたことを誇りに思います。

今回、多くの職人さんたちに多大なるお力を添えていただきました事、
厚く御礼申し上げます。

今日は少し肌寒く、小雨が降っている。

そんな中でも、マリーゴールドがキラキラと輝きながら元気にたくましく花を咲かせているのでした。

Aloha Ke Akua
Aloha Nui Loa

ビーチクリーンで拾った海洋廃棄物(漁業用発泡スチロールのブイ)で作ったサーフボードでマジックボードはできるのか?企画

ビーチクリーンの時によく見かける漂着ゴミ、
漁業用の発泡スチロールのブイ。

「これでサーフボード創ったら面白いやろな?」
と思ったのがきっかけです。

程よくぼろぼろのフジツボ付きのブイを選択。
良く洗浄してから乾燥させて、図面を起こしてから寸法にカットし、
機能性と強度を持たすために、まずはスリーストリンガーのブランクスを製作。

圧着作業。

この時点でもフジツボが。。。
貝ガラはプレーナーの刃を痛めてしまうので、綺麗に撤去してからシェイプ。
刃が当たらない穴の中に入っているものはそのまま仕上げました。(笑)

ツインフィッシュをデザイン/シェイプしました。

素材が発泡スチロールなので、ポリエステル樹脂だと化学反応で溶けてしまうので、エポキシ樹脂でコーティングしなければならない。
エポキシ樹脂にフィンオンは極めて不向きだが、あえてフィンオンに。
フィンは、河川工事のために伐採された宍喰・八山の大桐の端材を使用。

漁業用ブイは発泡密度が極めて荒く、とても柔らかいので、
そのまま使用するとサーフボードに不向きなので、
デッキ・ボトムの両面に竹の突板を圧着して、強度とフレックスを確保しました。

ボロボロのゴミからでも、機能性に長けた美しいサーフボードを作れることを証明するのが、今回のミッションなのです。

レールには園芸用の麻布を使用。
エッジとフィンナップには、ルロクラシックから販売しているホーリーバジルのハーブティーを製造する過程で、ハーブを収穫後に天日干しする際に実際に使用した麻ひもを再利用しました。

ブランドは Rulo Classic surfboard から発表。

なんとか、形になりました。

麻ひもをロービングに使用した、
エポキシレジンでのウッドオンフィン。

滑り止めワックスは、Back to the Nature /Bee Wax 
天然素材の蜜蝋ワックスを使用。

そして、待望の瞬間。
絶好のコンディションの海へ!!

こちらが実際に波に乗っている乗り手目線の映像です。

Feels so Good !!
全く違和感なく、ご機嫌のライディングをメイク。

引き続き、乗り込んで耐久性のテストを行い、
プロライダーに引き継いでいきたいと思います。

いかに、課題に楽しみながら向き合えるか?
そんな、メッセージがこのボードには込められています。


Surfing is FUN !!






ガラクタビ2023秋 – Vol.4

ガラクタビDay6

Chillout Surf&skate さんは、本格的なプロショップで、世界的なサーフ&スケートブランドから、アンダーグラウンドシーンの逸品まで幅広いプロダクトを取り扱っています。

光栄なことに、ムネトヨサーフボードの取り扱いもしていただいておりますので東海/中部エリアにお住いの方々はぜひ~!!

Taco surfのRinno-boyの滑りとアート、上映会でみたフッテージに感動し、コンプリートでスケートボードを新調。

スケートボードのことは、何もわからないので、自分の好みだけを伝え、松井さんとRinno-boyにお任せで組んでもらいました。

Rinno-boy のアートデザインにサインを入れてもらいました。

ありがとう~!!

約22年ぶりにスケートボードを新調して喜ぶ おじさん。(笑)

Rin-Papa , Rinno-boy , Matt chanと記念撮影~。

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この後、シークレットポイントに移動してファンサーフセッションをこなし、

みんなで気持ち良く、ゆっくりまったり。

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みんな、イベントや旅の疲れがたまっていたこともあり、夜は早めの就寝。

夜の間に低気圧の嵐が通過。

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明けて翌日。

ガラクタビFinal / Day7

Wow ~ !!

昨日の風波でサイズアップ、翌日早朝オフショアに変わって、

アタマ半オーバーのビーチブレイクのバレル波に遭遇~!!

サーフボードはもちろん,、今回の旅の相棒!!

Rulo Classic surfboard

7’03” – 21″ – 2 3/4″

木頭杉カスタム3ストリンガー / ヒノキのシングルオンフィン

ライディングショットは残せませんでしたが、初おろしの旅でエピックコンディションに遭遇し、テストライドできたのは大収穫でした。

テイクするときに風に煽られたしぶきで何も見えないようなストロングオフショアコンディションでも、風に負けることなく安定した滑り出し、めくれ上がるバレルにもしっかりと食い込むレール、オーバーフローのふわっとしたフロー、どれをとっても気持ち良いライディングを堪能出来てとても良かったです。

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1ラウンド終えて、波を見ながらアウトドア食器のPlat Champさんのカップでお味噌汁を味わう。

これ、サーフトリップの醍醐味、至福の時なり~!!

Platchamp | プラットチャンプ

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お久しぶりの方々にお会いできてとても嬉しく思っております。

お世話になりました皆様、ありがとうございました!

お会いできなかった皆様、またお会いしましょう!

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今回のガラクタビ、これにて終幕~!!

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ありがとうございました~!!

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ガラクタビ2023秋 – Vol.3

ガラクタビDay4

約22年ぶりに静波海岸へ。

あいにく波はフラットだったが綺麗な朝日が拝めた。

道中、偶然、

静波地区のお祭りに遭遇し、神社を参拝させていただきました。

これもまた、サーフトリップの醍醐味。

御前崎を経由し、海岸線を西に移動。

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伊良湖エリアに到着。

伊良湖岬から御前崎までは遠州灘と呼ばれ、砂浜が延々と続く。

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Chillout surf&skateに到着~。@

https://www.instagram.com/chilloutsurfandskate/

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店内は遊び心満載な内装に、オーナー松井さんセレクトの本物志向の商品が。

雰囲気はバイロンベイにサンフランシスコのMollusk surfshopって感じ。

敷地内にはスケートパークも完備されている。

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オーナーの松井さんが用意してくれたガラクタマーケットでの「田中商店」。

お支払いは良心市スタイルで。www

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2日間開催の初日はゆっくりと顔合わせ的な感じで。

夜は焚火を囲んでまったりとジャムセッション。

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まったりと、初日が終了~。

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明けて翌日。

ガラクタビDay5

ショップ前のビーチでGet wet。

気持ち良い~!

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2日目は日曜日とあってたくさんの方々が集まった。

田中商店もすこし営業モードに。www

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Taco surf ブースにはたくさんのスケートデッキがズラリ。

https://www.instagram.com/tacosurfmfg/

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ウッドボードクラフトマンのロドリゴ松田さん。

https://www.instagram.com/rodo_matsuda/

この日はチャイで出店。スパイシーでとてもおいしかったです!

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写真を出展していたkeisukeくんとTouma君。

Touma君はリップカールオーストラリアの秘蔵っ子だ。https://www.instagram.com/touma_cameron/

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夕方、お店の前でLIVEが始まり、、、

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パークではスケートコンテストが行われていました。

子供たちや女性スケーターがめっちゃ頑張っていて感動!!

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ひときわ目立っていたRinno-boy

https://www.instagram.com/rinnosuke_fukuda_aopan/

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LIVEのメインアクトは、ご存じKEISON.

https://www.instagram.com/keisonjapan/

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トリは、ジーザスしんちゃんとMatt chan

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Good SURF , Good SKATE , Good MUSIC , Good FOODS,

& Good Friends .

楽しい時間をありがとうございました~!!

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続く。。。

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Hoshito Tamura / His signature model ” HPM “

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Hoshito Tamura with his signature model ” HPM “Hoshito Pro Model.

 

 

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Photo : Kazuyoshi Sasao

 

Aloha,

Funsurf Factory

 

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